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【窒息の原因一覧】
まず、消防調査では全部で432例あり、中身を大別すると以下のようになります。
もち:77例
ご飯(おにぎり含む):61例
パン:47例
あめ:22例
すし(食品成分表で分類できないのでその他扱い):22例
おかゆ:11例
だんご:8例
流動食(食品成分表で分類できないのでその他扱い):8例
カップ入りゼリー:8例
ゼリー:4例
しらたき:4例
次に、救命救急センターでは全部で371例あり、中身を大別すると以下のようになります。
もち:91例
パン:43例
ご飯(おにぎり含む):28例
すし(食品成分表で分類できないのでその他扱い):19例
だんご:15例
流動食(食品成分表で分類できないのでその他扱い):13例
おかゆ:11例
あめ:6例
カップ入りゼリー:3例
この両方を足した結果、明らかになった「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10は以下の通り。意味がないような気もしますが、こんにゃく入りゼリーの2例と比較して何例かを計算し、何倍危険かも示してあります。
1位:もち(168例、「こんにゃく入りゼリー」の84倍危険)
2位:パン(90例、「こんにゃく入りゼリー」の45倍危険)
3位:ご飯(89例、「こんにゃく入りゼリー」の44.5倍危険)
4位:すし(41例、「こんにゃく入りゼリー」の20.5倍危険)
5位:あめ(28例、「こんにゃく入りゼリー」の14倍危険)
6位:だんご(23例、「こんにゃく入りゼリー」の11.5倍危険)
7位:おかゆ(22例、「こんにゃく入りゼリー」の11倍危険)
8位:流動食(21例、「こんにゃく入りゼリー」の10.5倍危険)
9位:カップ入りゼリー(11例、「こんにゃく入りゼリー」の5.5倍危険)
10位:ゼリー&しらたき(それぞれ4例、「こんにゃく入りゼリー」の2倍危険)
※こんにゃく入りゼリーの方が、ご飯などと比較して口にする割合が少ないので、「ご飯はこんにゃく入りゼリーよりもはるかに高い危険が食事のたびに付きまとっている」わけではないです。
以上、出典は以下
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=623073&media_id=49
【マスコミ掲載履歴】
窒息事故が起きる度に、マスコミの皆様から取材依頼が来ます。窒息の解除方法のデモの取材が多いのですが、本質的には「何故現場の人間が解除の努力をしなかったのか?」という観点が重要です。特に教育現場で起きれば、教員の責任追及は免れない可能性が多いでしょう。
「窒息はほとんどの場合本人の責任」ですが「国際的に確立した手順によって解除の努力がなされなかった」のなら、それは管理責任者の責任と言えるでしょう。AEDを使ったけれど助かりませんでしたという時代は既に過ぎていることを認識するべきです。
時間があれば取材はお受けいたしますので、ご連絡下さい。
救命コンサルタント 青木太郎