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AHA Training Site 設立に向けた準備と今後の流れ

一つの拠点で2名以上のAHA Instructorの養成が完了した場合、複数のInstructor体制でAHAトレーニングを実施できる環境が整ったことになります。今後Training Site(TS/トレーニングサイト)として活動していくうえで、大きな一歩です。

Training Siteは、単にAHAコースを開催する場所というだけではなく、所属するInternational Training Center(ITC/国際トレーニングセンター)の管理のもとで、一定の独立性をもってAHAコースを運営する「トレーニング拠点」です。

そのため、設立にあたっては、Instructorの人数だけではなく、機材、記録管理、運営責任者、コース管理体制などを整えていく必要があります。

1.Instructor体制を整える

Training Siteとして継続的に活動するためには、複数のAHA Instructorが活動できる体制を維持することが重要です。

複数のInstructor体制となるとコース開催時の役割分担や、Instructor同士の相互支援が可能になります。

今後は、

  • 各Instructorの資格有効期限の管理
  • 定期的なコース参加・指導実績の確保
  • Instructor間での指導方法の統一
  • AHAの最新情報・規程の共有

などを行い、組織として安定した教育を提供できる体制を作っていきます。

2.Training Siteの運営責任者を決める

Training Siteには、日常的な運営を管理する責任者が必要です。

この責任者は、所属ITCとの連絡窓口となり、

  • コース開催管理
  • Instructor管理
  • 受講者記録管理
  • 教材・機材管理
  • Atlasへの登録
  • ITCへの報告

などを担当します。

実際の業務をすべて一人で行う必要はありませんが、Training Siteとして誰が最終的な運営管理を担当するのかを明確にしておく必要があります。

3.必要なトレーニング機材を整える

Training Siteとして継続的にAHAコースを開催できるよう、必要な機材を準備します。

開催するコースに応じて、

  • CPRトレーニングマネキン
  • フィードバック機能を備えた機器
  • AED(Automated External Defibrillator/自動体外式除細動器)トレーナー
  • バッグバルブマスク等の換気器材
  • コース映像を再生するためのモニター等
  • その他、Instructor Manualで指定されている器材

などを整えていきます。

単発のコース開催ではなく、Training Siteとして継続的に運営できる設備体制を作ることが重要です。

4.コース運営・記録管理の仕組みを作る

Training Siteになると、「教えること」だけでなく、「コースを正しく記録・管理すること」も重要になります。

例えば、

  • 受講者名簿
  • Course Roster
  • Skills Testing Checklist
  • 試験記録
  • Course Evaluation
  • Instructor情報
  • eCard発行記録
  • Atlasへのコース登録

などを適切に管理できる仕組みを準備します。

誰がどの書類を作成し、どこに保存し、誰が確認するのかをあらかじめ決めておくと、その後の運営が非常にスムーズになります。

5.コース開催の標準的な流れを作る

Training Siteとして活動する場合、毎回その場で運営方法を決めるのではなく、ある程度標準化された流れを作っておくことが望まれます。

例えば、

受講申込み
→ 受付
→ 教材案内
→ コース開催
→ Skills Test
→ Course Roster確認
→ Atlas登録
→ eCard発行
→ 書類保存

という一連の流れを決めます。

また、

  • キャンセル
  • 振替
  • 再試験
  • 補習
  • 苦情
  • Instructor欠席

などが発生した場合の対応方法についても、あらかじめルールを決めておくと安心です。

6.ITCによる確認・モニタリングを受ける

Training Siteは、独立したTraining Centerになるわけではなく、所属するITCの管理下で活動します。

そのため、設立前後にはITC側から、

  • Instructor体制
  • トレーニング設備
  • コース運営
  • 記録管理
  • AHA規程への適合状況

などについて確認を行います。

必要に応じて、実際のコースをTraining Center Faculty(TCF/トレーニングセンター・ファカルティ)等が確認し、改善点があれば一緒に修正していきます。

これは「試験」というよりも、Training Siteとして安心して継続運営できる状態を作るための品質確認と考えてください。

7.Training Siteとしての正式登録

必要な準備が整い、ITC側による確認が完了した段階で、Training Siteとしての正式な手続きを行います。

基本的には、

① Training Site設立希望

② Instructor体制の確認

③ 運営責任者の決定

④ 必要機材の整備

⑤ コース運営・記録管理体制の整備

⑥ ITCによる確認・モニタリング

⑦ 必要に応じた改善

⑧ ITCとTraining Site間の合意

⑨ AtlasへのTraining Site登録

⑩ Training Siteとして正式活動開始

という流れになります。

今後について

Instructorが複数名体制となるとTraining Site設立に向けた人的基盤はかなり整ったことになります。

次の段階では、「複数のInstructorがいる」状態から、「複数で安定してAHAコースを運営できる組織」へ移行することが目標になります。

特に重要なのは、

① 誰が運営責任者になるか
② どのAHAコースをTraining Siteとして開催するか
③ 必要な機材が揃っているか
④ コース・受講者記録をどのように管理するか

の4点です。

これらを一つずつ確認しながら準備を進め、条件が整った段階で、Training Siteとしての正式登録へ進んでいきます。

Training Siteになった後も、ITCとTraining Siteは別々に活動するのではなく、ITCと連携しながら教育の質を維持していく関係になります。

まずは現在の環境を確認し、不足しているものを整理するところから始めていきましょう。

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